専門医療
腫瘍科
人間と同じように動物たちも「がん」にかかります。犬では約2頭に1頭、猫では約3頭に1頭の割合で「がん」が原因で亡くなると報告されており、特に中~高年齢の動物たちでは注意が必要な病気です。当院では獣医師豊原が日本獣医がん学会獣医腫瘍科認定医Ⅱ種を取得しており、腫瘍科診療を担当しております。
がんは早期発見が非常に大切です。皮膚や体表にできるがんは飼い主様が触って気づかれることが多いです。「こんなところにしこりがあったっけ?おかしいな?」と思ったときは、ちょっとしたことでも構いませんのでご相談ください。またお腹の中などにできるがんは気づくのが難しく、見つかったときにはかなり進行しているということもよくあります。当院では、がんの早期発見のための健康診断も積極的に受け付けておりますのでご相談ください。
もしもがんになってしまった場合は、早期に適切な治療をすることが非常に大切です。動物のがんにも様々な種類があり、がんの種類によって適切な治療法が異なります。また犬、猫、うさぎ、フェレットなど動物の種類によっても治療法が異なります。当院ではエビデンス(根拠)に基づいた、最適な治療法をご提案できるようにいたします。当院で実施可能な外科治療、抗がん剤治療、痛みや苦痛を取り除いてあげる緩和治療の他、必要に応じて高度医療設備の整った専門病院へのご紹介もご提案させていただきます。動物たちとご家族のことを一番に考え、最適で負担の少ない治療をご提案できるよう最善の努力をさせていただきます。
眼科
人間と同じように動物にも角膜潰瘍(目の傷)、ドライアイ、白内障、緑内障など様々な眼の病気があります。見た目の症状だけでは判断が難しい場合も多く適切な検査を行い治療する必要があります。例えば『目が充血している』という症状の場合、アレルギーなどで充血が起こる場合がありますが、その他にも「角膜潰瘍(目の傷)」、「白内障」、「緑内障」などでも目が充血する場合があります。病気の種類によって点眼薬や治療法が異なり、緑内障などでは治療が遅れると数日で失明してしまうこともあります。そのため早期の適切な診断と治療が非常に重要です。当院では二次診療施設で眼科研修を修了した獣医師豊原が眼科診療を担当しております。当院では眼科検査に必要な、スリットランプ、眼圧計、眼底レンズ等を取り揃え、適切な診断が行えるようにしています。
鍼灸・東洋医学
動物で鍼?とびっくりされる方も多いですが、動物にも鍼灸・漢方といった東洋医学は存在します。当院では基本的には西洋医学を中心に検査・治療を進めさせていただき、西洋医学ではカバーできないことや、検査をしても何もないけどなんだか体調が悪い「未病」といった状態などに、東洋医学を取り入れております。 近年[中西結合]という、東洋医学(中医学)と西洋医学の両方の良いところ用いて治療を行うメリットが動物でも認められております。副作用が少なく安全性の高い東洋医学は動物にもやさしく、無理のない治療の1つとなります。特にエキゾチック動物においては、検査が難しいことや治療の負担が大きいものも多くあります、その中で東洋医学の安全で負担の少ない治療の有効性は高いと考えております。当院では中獣医鍼灸師の資格を持つ獣医師長尾が東洋医学の診療を担当しております。