モルモットの健康診断(エキゾチックアニマル)さいたま市/南浦和/川口市/動物病院
こんにちは、獣医師の長尾です。
前回の結石に続き、
モルモットの健康診断(触診など簡単なもの)って獣医さんはなにをチェックするの?ということについて少し触れてみようと思います。
ちなみに冒頭の写真は私が高校生のときに飼っていたモルモットのコロ助です。とてもかわいかったです。当然もう亡くなっていますが、未だに家に来た日のことなど鮮明に思い出します。
さて、そんな大切な家族であるモルモットさん、身体検査など簡単な健康診断では、どんなところをチェックするのでしょうか。ただ、身体を撫でてなんとなく聴診をして終わりではありません。(もちろん、症状を隠す生き物なので、くまなく診ても病気が隠れていることはあります)
例えば、触診や視診で
毛→モルモットにつきやすいダニがいないか。
地肌→皮膚につく寄生虫もたくさんいます。意外といます。
眼→モルモット特有の眼の疾患も沢山あります。骨が眼の中にできてしまう疾患もよくみます。
顎→動きは正常か
上記はほんの一部で、これらは、当たり前にチェックする内容ですが、
喉→??(喉にも触診ポイントがあります)
卵巣→??
などなど、細かい触診のポイントもあります。
もちろん、触られすぎて疲れちゃう子もいますので全てが全てチェックできない子もいますし、身体検査でわかる病気はほんの一部であり、さらに細かくみていくには尿検査や血液検査やレントゲン検査などが必要です。
それでも、
健康診断のメリット①は、「その動物や性別、年齢によって見るべき点を専門的な視点からチェックし、その個体の状態を知る&早めに病気を見つけること」がまず1点です。
また、病院に慣れるという点もメリット②です。ただでさえストレスに弱いモルモットが、調子が悪くなって初めて病院にかかったら…病院にくるだけで更に調子が悪くなります。また、普段のモルモットの体調や性格や食生活を病院も把握していると、調子が悪くなったときも原因追求しやすいこともあります。特に、モルモットに限らずエキゾチック動物は、いざ、調子が悪くなって初めて病院に行こうとしてもかかりつけの病院がないと、診てくれる病院が見つからないこともよくあります。
さらにメリット③は、「飼育環境や餌の与え方などを相談して、病気や怪我を予防すること。」です。
モルモットの健康診断を受けてみたいという場合はご相談いただければと思います。