フェレットの膿胸(エキゾチックアニマル)さいたま市/南浦和/川口市/動物病院
ジンベイ動物病院の長尾です。今日もフェレットさんのお話です。
フェレットさんはパウパウちゃんです。
今回、突然ぐったりしてきたとのことで来院されました。
来院時は活動性も低く、かなり調子が悪そうでした。このときはまだ呼吸も悪くなく、血液検査では原因がわからず。エコー検査にて肺の周りに液体があることを確認しました。これは明らかな異常なので、針にて液体を抜くと…、中から赤っぽい膿が抜けてきました。膿の中には顕微鏡上、細菌がいました。
この状況を「膿胸」といいます。普通は菌など入り込まない肺の周り(胸の中)に菌がいるということは、喧嘩をした、肺が破れた、食道が破れた、などいろいろな原因が考えられますが原因がわからないことも多いのが現状です。猫ちゃんの膿胸が多いですが、エキゾチックアニマルのフェレットさんでは珍しい疾患になります。
パウパウちゃんは入院にて抗生物質の投与と、麻酔をかけて胸腔ドレーン(胸の中にチューブをいれる)を設置して、入院中に毎日何回も胸の中を洗浄しました。膿胸は基本的に抗生物質の投与では治らないことが多く、仮に菌を殺すことができても、炎症により肺が硬くなってしまうなど後遺症が残ることもありますので、胸腔ドレーンをいれなくてはいけないことが多いです。
当然、治療をしなくては膿により呼吸困難や敗血症などを引き起こし亡くなってしまう病気です。
治療2日ほどで見違えるほど元気になり、膿も少なくなったため、しばらく入院をして、チューブを抜いて帰宅されました!
今日は退院後の再診でしたが…とっても元気!!エコー検査のゼリーに興味津々です!
膿胸の原因が特定できていないので、再発のリスクはありますが、ひとまず治療終了となりました!!
パウパウちゃんもよく頑張ってくれました!!
さいたま市、川口市などお近くにお住まいの方でフェレットさんを飼われている方がいらっしゃいましたら
ジンベイ動物病院までご相談下さい。