カメのペニス脱(エキゾチックアニマル)さいたま市/南浦和/川口市/動物病院
こんにちは、獣医師の長尾です。
本日はカメさんのペニス脱です。
動物ではペニス脱という状態がしばしば認められます。哺乳類ではチンチラ、デグー、フクロモモンガなどでも遭遇します。
動物により原因も様々ですが、カメさんでも、そのような状態を認めることが度々あります。哺乳類と違いカメは総排泄腔内からペニスがでてきてしまいます。正常でも興奮時などに出ますがすぐに戻ります。それが出っぱなしになるのがペニス脱です。
原因は様々です。
出てしまったペニスはもどしてもすぐに出てしまうことがほとんどです。見つかったときには既に傷ついていたり壊死していることも多く、そのような場合は切除も推奨されています。
切ってしまってオシッコはでるのか?そこは大丈夫です。
カメさんも意外に痛みに弱いため、無麻酔での切除は動物愛護の観点からもNGです。
麻酔は脊髄麻酔にて行います、脊髄麻酔は脊髄周囲に麻酔を入れる方法で短時間の作用で下半身のみ麻痺するので負担も少なくおわるので非常に便利です。
今日はクサガメさんで、結石が排泄腔内に詰まったことからのペニス脱で、脊髄麻酔にて結石摘出とペニス切除を行いました!!