

イエローファンガス?爬虫類の真菌における学会発表(エキゾチックアニマル)さいたま市/南浦和/川口市/動物病院/ジンベイ動物病院

こんにちは
ジンベイです
10月は爬虫類を対応している獣医の学会が複数ありおやすみを頂く日が多くご迷惑をおかけいたします。
さて、爬虫類飼育者の方の中にはイエローファンガスという言葉を聞かれたことがあるかもしれません。フトアゴさんの皮膚から漿液がでることで、身体が黄色くなる疾患です。黄色い真菌が直訳です。これはCANVといわれる真菌が原因とされていましたが、近年いくつかの種に細分化されました。これら真菌は新興感染として現在世界中で問題視されています。日本でも野生のヘビで深刻な流行が近年報告されています。パイソンにおいてもありますし、臨床でも様々な種で確認されてきています。
爬虫類の皮膚疾患。この類の真菌は侮れません。この場合致死的な経過になり、なおかつ流行の可能性があるからです。また治療も効果がないことも。
意外と知らないところで真菌の流行が起きているかもしれません。
爬虫類の種に限らず、皮膚がおかしいかも?とおもったら早めの受診をお勧めいたします。
当院でも、とあるヤモリの一種のブリーダーさまの施設で世界的に稀なCANVの仲間の真菌の流行が確認されました。ブリーダー様のご協力および、検査センターや大学の先生方のご協力によりなんとか原因真菌がわかってきました。
現在、更に調査して発表できたらと各機関と連携をして解析を進めております。また詳細をこの場でご報告できたらと思います。