わんちゃんの誤食について さいたま市/南浦和/川口市/動物病院
こんにちは。ジンベイ動物病院の獣医師の佐々木です。
先日、スピッツのスノちゃんが、朝の散歩中に飼い主様がみている前でサランラップを食べてしまったと来院しました。サランラップは20センチくらいはあるそうです。きっと何かおいしい食べ物を包んでいていい匂いがしたのでしょうね。。。
スノちゃんは今のところいたって元気そうですが、サランラップが丸まって消化管に詰まってしまったら一大事です。
幸い来院していただいたのが、ラップを食べてすぐだったので、催吐処置をご提案させていただきました。催吐処置は吐き気を催すお薬を注射することで吐かせるという処置です。尖っているものなど、吐かせると危ないものもありますが、サランラップなら傷がつく可能性は低そうです。
ところが、通常、何かしら吐いてくれることがほとんどなんですが、スノちゃんはとっても我慢強く、残念ながら少し気持ち悪そうにしていますが、内容物は出ませんでした。
ここから、飼い主様といろいろ相談させていただいたのですが、麻酔をかけてまずは内視鏡で胃の中にあれば取り出してみることにしました。
早速内視鏡で胃の中に入ると、、、泡沫状の胃液とご飯にまぎれて何か見えます。
これを鉗子で引っ張ってみると…ずるん…
…取れました!!確かにサランラップです。結構大きい!スタッフみんなで思わず歓声を上げてしまいました!
ほかの異物がないことを確認して覚醒です。
麻酔から覚めたスノちゃんはこの表情です。悪意は微塵もなくとってもかわいい!!
いつもより少し眠そうですが、無事に歩いて帰宅してくれました。
お家の中での拾い食いには気を使っている方が多いと思うのですが、お散歩中のお外にもおいしそうで危険なものはありますのでご注意くださいね。
食べてしまったら、元気だからと放置せずにぜひ早目に相談にきてくださいね。