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うさぎのうっ滞③(エキゾチックアニマル)さいたま市/南浦和/川口市/動物病院   

こんにちは。

ジンベイ動物病院です。

最近、気候・気温も関係してか「食べない」状態である「うっ滞」で来院されるうさぎさんが増えています。

以前も、ブログに書きましたが、危険な病態である「急性胃拡張」の子もいます。

「食べない=うっ滞」と言うことは簡単ですが、うっ滞も程度が様々で原因も様々です。

急性胃拡張も、ちょっとした胃腸機能低下も、症状は「食べない」です。

急性胃拡張は数時間で死亡することも普通にあります・・・。

「うっ滞」

・・・でも・・原因は

壊死性虫垂炎だった、肝葉捻転だった、腎不全だった、前庭症状の始まりだった、膀胱結石だった、鼻炎だった、腸穿孔だった

などなど、他の疾患のこともあります。

どれも症状は「食べない」です。

でも最近は、飼い主様も急性胃拡張をご存じの方が多く、うさぎさんが食べない=危ないこともある ということをご存じの方が増えてきていると感じます。

さて、次のレントゲンですが

2枚よく似ています。どちらも食べないという症状で来院されました。

でも、下の症例は危険なサインが何か所か隠れています。

この子は、超音波検査をおこなったところ、犬猫の異物による腸閉塞と同様の所見が得られました。もうすぐ急性胃拡張になりそうな状態でした。

(急性胃拡張の所見は過去ブログをご参照ください)

「うっ滞」は症状を隠す・吐けないなど、うさぎさんの特徴もあり奥が深く難しい疾患で、検査しても原因がわからないことも多いです。でも、うさぎさんのうっ滞は病院に来る症状でダントツに多い症状です。

「食べない」症状は突然やってきます。そして放置すると突然亡くなることもあります。

「うちのこは何年もそんな症状ないから大丈夫」なんてことはありません。

遠い昔ですが、ブログを書いている私の愛うさぎさんもうっ滞で亡くしました。

とくに危険なのは「急に何も・一口も食べなくなって元気がない」です。

その時点で病院を探しても、うさぎさんを診察をしてくれる病院が見つからないこともあります。普段から健康診断などで病院にいっておく(その子の診察券をつくっておく)ことも重要です。また夜間に症状が出ることもあります、夜間は都心でもうさぎさんを診察してくれる病院がないこともあります。夜間は飼い主様もパニックになってしまうことも。夜間はどうしたらよいかなど、かかり付けの病院からアドバイスをもらって、いざというときに冷静に対応できるように元気なときから考えておくこともとても大切です。

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