

爬虫類の卵塞・卵胞停滞(エキゾチックアニマル)さいたま市/南浦和/川口市/動物病院
長尾です。
寒い・乾燥した季節から、暖かくなってきた・湿度が上がってきたことで、爬虫類の産卵のスイッチが入る時期になってまいりました。
ジンベイ動物病院は小動物(エキゾチックアニマル)の患者さんが多いですが
オオトカゲやヒョウモントカゲモドキなど様々な爬虫類さんで卵を抱えた子が来院されております。
卵はオスがいなくても産むことも多いです。また、室内で温度湿度管理をしていても微妙な気候の変化を感じ、卵を作ってしまいます。
卵の殻が作られる前の、大きくなっている卵巣の一部を卵胞と呼びます。この卵胞が卵巣から卵管に入り殻が作られ産卵をするのが一般的な流れです。でも産卵は、条件がそろっていないと産めなくなってしまいます。条件とは、母個体の健康状態や飼育環境などのことです。卵胞の状態で産めなくなっても、卵胞が閉鎖・吸収されて終わることも多いのですが、その卵胞が小さくならずそのままの状態を卵胞停滞や卵胞うっ滞と呼ばれる状態です。また卵の殻が作られたけれど産めない状態が卵塞という状態です。
このような状況になると、食欲の低下や元気の低下、いきむけど出ない、便秘・・・様々な症状が出ます。
産卵期にはそもそも食欲が低下するものなので、短期的な食欲不振は問題ないことが多いです。ここがまた、病気なのか、正常の産卵期なのかを区別するのを難しくしてしまいます。
卵胞停滞や卵塞を放置してしまうと卵巣捻転や卵巣炎や卵管炎、体腔炎を引き起こしてしまい亡くなってしまう場合もあります。
おなかが大きくなってきて最近食欲はないけど元気はある、といった状態であれば、まず産卵環境を整えることが優先ですが、いきんでいるけどでない・長期的に食べていない・元気もないなどの状態は注意が必要です。おかしいなと思ったら、早めのご来院をお勧めいたします。
さいたま市、川口市などお近くにお住まいの方で爬虫類を飼われている方がいらっしゃいましたらぜひご相談下さい。