![](https://jinbei-ah.com/wp-content/themes/jimbei-wp/img/main_visual.png)
![](https://jinbei-ah.com/wp-content/themes/jimbei-wp/img/main_visual.png)
うさぎの骨折・手術(エキゾチックアニマル)さいたま市/南浦和/川口市/動物病院
こんにちは。主にエキゾチック動物を診察している長尾です。
本日はうさぎさんの骨折についてです。
うさぎさんは骨が軽くできている生き物のため、予想しないようなことで骨折をしてしまうことがあります。
例えば、落としてしまった、びっくりして飛び跳ねた、走り回って引っかかってしまった、強く押さえつけた…などなどです。基本的には外傷性がメインになります。(ただし、高齢の未避妊うさぎさんでは子宮からの病的骨折もあります)
骨折してしまった骨は、自然にくっつくこともありますが、うさぎさんの骨は折れたときに尖りやすく放置しておくと骨が皮膚を突き破ることもあります。そうすると骨の感染などが起きてしまい命に関わることになります。
骨折部位としては脛骨という足のスネ(脛)が1番よく見かけます。
今回はこの脛骨を骨折してしまったうさぎさんです。既に骨折から5日ほど経過してしまっており足は明後日の方向を向いてしまい、骨折端が皮膚から少し出てしまっていました。開放骨折(複雑骨折ともいい骨が皮膚から出てしまう状態)は基本的に手術対応になります。
骨折の治療で最終手段として断脚という脚をとる手術がありますが、治る可能性のあるものを取ってしまうのはあまりに乱暴です。しかし、手術をしてもくっつかない、感染が既にひどいなど場合によっては断脚を検討することもあります。
今回は髄内ピンと創外固定という方法をもちいました。時間が少し経ってしまっていたので骨を元の位置に戻すのに苦労しましたが無事に終わりました。
![](https://jinbei-ah.com/wp-content/uploads/2021/05/88456464-13AF-4418-8A0A-B90C2F616BBA-768x1024.jpeg)
手術後すぐにご飯を食べてくれたので一安心です。
ただ、ここから、感染のコントロールや、成長期なのでくっついたら早めのピンを抜く手術が必要、その後の再骨折など、まだまだ心配な点があります。
術後は入院中も脚も良く使ってくれて院内を少し探索しておりました(基本的に安静ですが、うさぎさんは安静といっても聞いてくれません。少しは歩くことで負荷がかかるほうが良いともいわれております。)
![](https://jinbei-ah.com/wp-content/uploads/2021/05/3834B2AD-28F6-430C-9EA5-60D6F234465A-768x1024.jpeg)
本当によく頑張ってくれました。