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うさぎさんのうっ滞②[目玉焼き?急性胃拡張](エキゾチックアニマル)さいたま市/南浦和/川口市/動物病院

こんにちは、獣医師の長尾です。

前回のブログに続いて、うっ滞ですが、我々、エキゾチックアニマルの獣医師で、ウサギさんで見逃してはいけない疾患が「急性胃拡張」になります。

うっ滞は、胃腸が動かない状態で、当然「胃が張る」のですが、胃拡張というと、この「急性胃拡張」のことをまず考えなくてはいけません。

急性胃拡張とは、何らかの原因で胃の出口がふさがってしまうことで起きてしまいます。例えば、小さな毛玉であったり、胃の出口の炎症であったりします。ウサギさんは嘔吐ができない生き物です。嘔吐もできなくて、胃の出口からも物が流れないと・・・胃液はどんどん分泌され、胃は急性に水風船のようになります。この水風船の状態をレントゲンで撮影すると目玉焼きのように見える(冒頭の写真)ので、マニアックな獣医師は目玉焼きと呼びます。ウサギさん+目玉焼き=緊急事態となります!

急性胃拡張、放っておくと数時間で、ショックや腎不全を起こして亡くなってしまいます。

治療は、程度によって治療内容は異なりますが、輸液や疼痛管理、ショック予防、場合によっては胃までチューブをいれて中身を抜きます。緊急性が高いため早急な治療が必要となります。

ここで注意なのが、胃腸を動かすお薬です。急性胃拡張でこのお薬を飲ませることは禁忌と言われ、やってはいけないことになります。「前にうっ滞起こしたときにもらって残っていたお薬を飲ませておこう」と自己判断で与えてしまうと・・・その時もし急性胃拡張になりかけていたら・・・。危険です。

急性胃拡張の初期症状は、普通のうっ滞と同じく「食べない」です。レントゲンを撮って初めて危険サインに気づくこともあります。

よく、うっ滞で急変して亡くなってしまった、というときに急性胃拡張だったということがあります。もちろん、急性胃拡張以外にも腸穿孔や腸重積など急性の危険な病気もありますが、「急性胃拡張」という病気は常に我々獣医師は気にしておかなければならない疾患です。

特に毛が抜け変わる換毛期は要注意です。また、歯の悪い子も要注意です。

もちろん、単純なうっ滞から急性胃拡張になってしまうこともありますし、急性胃拡張でも物が流れてしまえば何もしなくてもケロッとよくなることもあります。目玉焼きが見えたらすべてが危険なわけではないですが要注意です。残念ながら治療をしても急変してしまうこともあります。

少々怖い内容になってしまいましたが、飼い主様も「急性胃拡張」という病気・病態を知ることで少しでも、元気になるウサギさんが増えてくれればと思います。

さいたま市、川口市などお近くにお住まいの方でうさぎさんを飼われている方は気になることがございましたらお気軽にご相談下さい。