高齢猫の食欲不振の原因は・・・さいたま市/南浦和/川口市/動物病院
こんにちは。ジンベイ動物病院 獣医師の塩ノ谷です。
今回は実家で飼育している猫のことを少しお話したいと思います。
今年16歳になる雑種の雄ネコのきゅうちゃんです。
生後3,4か月のころに庭に迷い込み、親猫や飼い主が現れる様子もなくそのまま塩ノ谷家の一員となりました。
きゅうちゃんは2~3才頃に尿道に結石が詰まってしまう「尿路閉塞」を発症し、再発を防ぐため10年近く尿路疾患予防系の処方食を食べていましたが、最近ご飯を残したり、ちゃおちゅ~るで味付けしないと食べてくれないと家族に相談を受けました。(ちゃおちゅ~る、みんな本当に好きですよね!画期的なアイテムです)
高齢動物の食欲不振は胃腸の病気、歯周病、内臓やホルモンの病気など多様な原因が考えられます。単純にフードやおやつを与えすぎだったというケースもあります。
きゅうちゃんを一通り身体検査をし、血液検査をして問題がなかったので試しにドライフードの種類を変えてみたところ、良く食べるようになったと報告をうけました!長年食べ続けた処方食の味に飽きちゃっていたみたいです。
きゅうちゃんの場合はフードの種類を変えることで事なきを得ましたが、食欲不振は体調不良のサインであることが珍しくありません。
当院では病気の有無の判断だけでなく、適切な食餌量や食餌内容の提案や、フード・おやつのご案内も行っています。ペットの食生活で気になることがありましたら、いつでもご相談ください。
余談ですが、尿石や腎臓病の処方食を食べている子でも食べられる病院専売のちゃおちゅ~るも置いてます。
美味しく食べて、元気に長生きしようね!