おうちでできるリンパ節のチェック(犬・猫・小動物)(腫瘍・がん)さいたま市/南浦和/川口市/動物病院
獣医師の豊原です。
動物たちの身体検査をする時、必ずチェックしている部分があります。
その一つがリンパ節のチェックです。
人間もそうですが、動物にはリンパ液というものが体全体に流れており、
細菌やウイルスなどの病原体と戦うための免疫機構としての働きをしています。
リンパ節とはリンパ液が流れているリンパ管が集まっている場所で、体の中に沢山存在しています。
リンパ節は豆粒のような形をしていて、小さいため普段は触っても気づきません。
しかし体の中で、感染や炎症が起きるとリンパ節が腫れて触るだけで分かる場合があります。
リンパ節の中でも、体表の皮膚のすぐ下にあって身体検査で触れるものがあります。
上のイラストに示したのがそのリンパ節です。
- 下顎(かがく)リンパ節
- 浅頸(せんけい)リンパ節
- 腋窩(えきか)リンパ節
- 鼠径(そけい)リンパ節
- 膝窩(しっか)リンパ節
といいます。
リンパ節がある部分をマッサージするようにモミモミしながら触ってあげると
リンパ節が触れることがありますので、おうちでもたまにリンパ節のチェックをしてあげることをおすすめします。
イラストは犬のものですが、猫ちゃんや小動物の子達も同じような場所にリンパ節があります。
リンパ節が腫れる原因
リンパ節が通常より大きくなり腫れている場合以下のような原因が考えられます。
- 細菌、ウイルスなどの感染症
- リンパ系の腫瘍(リンパ腫など)
- 悪性腫瘍(がん)のリンパ節転移
- 免疫系の過剰反応
特にリンパ腫や、悪性腫瘍(がん)の場合は早期に気づいてあげることが重要です!
実際に飼い主さんがおうちで動物の体を触っていたら腫れに気づいて連れてこられる場合もあります。
みなさんもぜひ、お家で飼われている動物たちのリンパ節のチェックをしてみてください。
何か気になる症状があった際はお気軽にジンベイ動物病院までご相談ください。