

ウーパールーパーの飼育・水・ホルトフレーター(エキゾチックアニマル)さいたま市/南浦和/川口市/動物病院
こんにちは獣医師の長尾です。
ウーパールーパー(アホロートル)は私も飼育していましたがとてもかわいい両生類です。
よくペットショップで売られていますが、実は状態良く長く飼うには少し管理が難しい動物になります。
環境が合っていないと、いずれ病気になってしまったり、外鰓(赤いふわふわしたエラ)が縮んでしまったりします。
ウーパールーパーは水質調整をした水道水や、クーラー管理なしでも飼えることには飼えますが、より良い環境で長期的に飼うには本来の生息環境を再現することが大切です。
ウーパールーパーの本来住んでいる環境は、塩分濃度がやや高く水温が低いことが特徴です。
水温はクーラーやワインセラーなどで管理することができます(15-18℃が推奨)。
飼育水に関しては、ホルトフレーターの生理的塩類溶液というものがあります。ウーパールーパーを飼われている方でもなかなか知らない言葉かと思いますが、実はこの溶液がとても大切になります。簡単に言うと、塩分濃度や水の硬度などを様々な薬品などで調節した水になります。この水で飼育するのが良いのですが、状態がすぐれない・病気を患っている場合は特にこの溶液が大切になります。硬水が何といっても、病原体から身を守るためにとても重要になります。
勿論、水替えの頻度(やりすぎもよくない)やPH、重金属、アンモニア、バクテリアなど、水棲生物を飼う基本的な環境づくりや知識も、とても大切であります。